2010年08月27日(金)
歴史は繰り返す [WORKS]
・・・突然ですが、
学生時代のゼミの先生の言葉。
「最近の建物はきれいな納まりを見せようとする。
しかし本来は、
きれいな納まりによって、
空間を美しく見せなければならない。」
当時はそんなこと言われても
ろくに図面を書けるわけじゃなかったので
ポカーンと聞いていました。
・・・話は現在に戻り、
岩田洗心館の近況報告です。
一ヶ月前のことですが
上棟式も無事終わりました。
下の写真は内部を撮ったものですが、
ちょっと変わった部分があるのに
皆さんお気付きでしょうか?
右側のコンクリート壁の前、
梁の下に柱がないでしょ。
・・・どうやって梁を支えているのでしょうか?
正解は、、、
幅15センチ高さ51センチの大断面部材を使って、
持出し梁としているからなんです。
通常は使用しないサイズなんですが、
コンクリート壁の前に
木の柱を立てたくなかったので
今回は特別に使ってみました。
現場でこの梁を見ると、
たくましくてカッコいいんですよ。
・・・でも、ここには天井を貼るから、
完成したら見えなくなっちゃうんだよな。
ん〜、なんかもったいないな。
そういえば
以前勤めてた設計事務所の時に
築100年の古民家の改装工事があったんです。
いわゆる「古民家再生」ってやつです。
工事で既設天井を破ってみると
立派な丸太構造がでてきたんです。
あの時は興奮しましたね。
・・・と同時に
当時の大工はこの構造を見せないで、
もったいないなあ、とも思いました。
しかし、
100年後あたり、
岩田洗心館の改装工事の時に、
同じようなこと思われるのかな?
・・・いずれにせよ、
冒頭の言葉を
もっと仕事に反映させていこっと!!
Posted by 管理者 at 19時56分
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